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それからチャペルを出てお決まりのブーケトス。
朋花ちゃんには
「咲穂さんも是非に」
と言われてはいたが、
周りはどう見ても若すぎてどうしてもその輪に入っていくことができなかった。
友人の結婚式でも一度も取れたことなかったし、
正式に式に招待されているわけではないからさすがに参加しにくくもあった。
その上、
名前も知らない会ったばかりの男と『契約』上だとしても結婚をしてしまった私
――やはり結婚運はないのかとつくづく思ってしまう。
目を輝かせ、
ブーケを待つ彼女らを見ていると段々自分が惨めになってきて、
自然とため息が漏れてしまう。
「何、人の結婚式で
ため息なんかついているんだ」
私の様子に気づいたユキが私を肘で小突く。
「ついてないもん……」
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