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内心、
ユキの外面の良さに呆れながら私も笑顔を作り続けた。
「あ、良かったら各務さんも二次会に来てください」
凜子ちゃんが思いついたように口にすると、
凜子も「是非に」と言わんばかりに嬉しそうに目を輝かせ頷く。
朋花ちゃんには悪いが二次会に行くとは言ったが、
やはりあまり気が進まなかった。
それにこれ以上、
ユキと一緒にいるとボロが出そうで、
せめてユキだけでも先に帰したくて堪らなかった。
なんとか断ろうと頭をフルに回転させるが、
焦れば焦るほど考えは纏まらない。
「各務さんも一緒に来てくださいよ」
なかなか答えない私に痺れを切らした凜子がユキに直接、
急かすように誘う。
どうしようユキが行くなんて言ったら……。
ハラハラしているとユキは私をチラリと見て
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