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「コーヒー飲むよね。
あ、
昨日はすごく酔っぱらっていてビックリしちゃった。
佐藤さんと一緒だったんだよね?」
咲穂はコーヒーを注ぎながら、
やたら質問を投げ掛けてきた。
多分、
すごく気になっているんだとすぐに分かった。
でも聞けずに然り気無くこうやって、
いくつもの質問を投げ掛けてくる。
――可愛いな。
敢えて答えず、
にやけそうになりながら椅子に座り用意された朝食を一緒に食べる。
つい咲穂の反応が見たくて意地悪したくなるのが、
牛乳を取りに冷蔵庫を開け
俺は申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
冷蔵庫には多分、
昨日の夕飯らしきおかずたちが綺麗にラップされていた。
「これ……」
皿を手にして見せると
「気にしないで!
さすがに朝からは重すぎるから
お昼に食べようと思ってたの」
咲穂は慌て俺から皿を奪い取ると、
また冷蔵庫に仕舞い込む。
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