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でもいくら考えても何がユキを怒らせたのか私には分からず、
思わず頭を抱えてしまう。
*
――…
―…
雨音に俺は目を開ける。
どうやらいつの間にか寝てしまってたようだ。
変に寝てしまったせいで余計に頭が重く、
ボーッとしてしまう。
あれからどのくらい寝てしまったんだろう。
――ベッドに無造作に置かれた携帯に手を伸ばし、
時間を確認する。
どうやら小二時間くらい寝てしまったらしく、
十三時をまわっていた。
期待はしていなかったが、
やっぱり咲穂からの着信はなく、
そして部屋には咲穂の気配はない。
あんな態度をとってしまったのだから無理もないかと思い直し、
俺はまた目を閉じる。
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