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「おい!」
慌てて咲穂を揺さぶり反応を見るが俺の腕の中でぐったりとして微かに唸るだけで、
もう何の反応もみせない。
もうさっきみたいに抵抗する力もなくぐったりする咲穂を俺は抱き上げると急いで部屋へと上がった。
部屋に入ると俺は咲穂を脱衣所まで連れていき、
棚からバスタオルを出し雨に濡れた彼女を拭く。
でもいくら拭いても拭き切れず、
咲穂の身体は冷えたまま。
俺は一瞬、
迷いはしたが状況が状況だけに
「脱がすぞ」
返事なんて戻ってこないと分かっていながらも一声かけ、
濡れた彼女の服を一気に脱がせていく。
徐々に露になる彼女の肌が熱のせいか、
ほんのり赤みを帯び不謹慎にも生唾をのんでしまった。
俺は平常心を保つために、
できるだけ彼女を見ないようにしながら
何とか棚に置いてあったバスローブを着せることができた。
そして相変わらずグッタリとしたままの咲穂を抱き上げ、
寝室へと運んだ。
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