意識

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「こんなところで何してんだ!?」 驚きのあまり声が大きくなり、 言葉もきつくなってしまう。 咲穂は俺の言葉にビクリと身体を跳ねさせ 「テレビ見てるの」 と小さな声で言いながら俺の顔色を伺うように見てきた。 俺に怒鳴られるようなことをしていると分かっているくせに、 なんで咲穂がこんなことをしているのか俺には理解できなかった。 俺は濡れた頭を拭きながら、 凄むように咲穂に近づいていくと咲穂は俺から目を反らし、 またテレビの方に目をやる。 「ほら、 こんなとこに居ないで ちゃんとベッドに戻れ」 言いながら咲穂の腕を引くと 予想外にあっさりと立ち上がり、 俺に手を引かれたまま 素直に寝室に行きベッドに入った。 俺はそんな咲穂が益々、 分からなくなり不思議に思いながらもベッドの端に腰を下ろし布団をかけてやる。
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