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そんな自分に気づき慌てて目を反らそうとするが、
たまにタイミング悪くユキと目が合ってしまう。
私が慌てて目を反らすと、
ユキはそんな私に「なんだ?」
と不思議そうに聞いてくる。
私は「別に」
と誤魔化すが最近はこんなことの繰り返しで、
不意にまた“言葉”が脳裏を横切ってしまう
そしてその“言葉”に私の鼓動は高鳴りだし頬を熱く、
赤く染めていく。
しばらく忘れかけていたけど、
私もよく知っている感覚、
そして“好き”――という“言葉”、
“感情”だった。
でも私自身、
違和感がある。
まだ知り合って間もない相手に……、
しかも第一印象が最悪だったユキに
こんな感情を抱くなんて
普通では考えられなかったから。
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