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暫し二人して無言でコーヒーを飲む
――すごく気まずい。
ここ数年、
こんな風にお母さんと二人で過ごすことなんてなかった。
でも、
いつまでもこうしているわけにもいかず、
意を決してユキとのことを話そうとした時
「あの……
各務さんとは
本当に上手くいってるの・」
どこか遠慮がちにお母さんが聞いてきた。
「うん。
その事なんだけど……」
「やっぱり何かあったのね!?」
私の話を最後まで聞かず、
早合点したお母さんが
ものすごい勢いで私を食い入るように見てきた。
「何かって。
実はユキと結婚することになったから」
お母さんの勢いに推され気味になり、
戸惑いながら答える私の言葉に
お母さんは目を見開き固まってしまった。
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