信じる気持ち

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私は今までお母さんにどう思われているか、 そしてこんな風に言われたことがなかった。 最後の一言には引っかかりを感じるが、 気恥ずかしさを覚える。 ユキと暮らしだし、 とりあえず何とかなってはいるが、 やっぱり日頃何もしていなかったのはでかい。 今さらながらお母さんの大変さ、 そして凄さが身に染みて分かってきていた。 「で、 向こうのご両親には 挨拶はしたの?」 お母さんの言葉が 染々と余韻に浸っている私の意識を戻す。 「あ、 まだ。 とりあえず近々ユキが家に挨拶に来て、 それからってことになったから」 私はユキと話し合ったこれからの事を掻い摘んでお母さんに話した。 お母さんは聞きながらカレンダーを捲り、 何やら忙しくメモを取りだす。 私は家に来た時の心配とは反し、 信じられないくらい普通に親子の会話が出来たことに驚いた。 そして気づくといつの間にかすっかり日も落ち、 いい時間帯になっていた。
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