それぞれの決意

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信じてるって言いながら不安に押し潰されそうな私。 本当なら愛子さんとは会わないで欲しい……。 でもこれでは愛子さんの思惑通りのような気がして 私はすぐに手を離し「大丈夫」と笑って見せた。 「本当に大丈夫か?」 無理しているんじゃないか と心配そうに見てきたユキの目を真っ直ぐ見て 私は頷き返した。 それを見てユキは「分かった」と言いながら 私を自分の方に抱き寄せ 「ごめんな」 小さく謝るユキに私は首を横に振り、 ユキの胸に額を寄せ目を瞑った。 「もう大丈夫」 ユキの体温や鼓動を感じ、 落ち着きを取り戻すと私はソッとユキから離れた。 まだ胸中穏やかではないが、 これ以上ユキを心配させないように 私は普通を装い話題を切り替える。
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