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「分かった、
決めてやる。
コレ!
コレで良い」
「やだ、
勝手に決めないでよ」
キリがないと俺は数ある中から自分好みのピアスを選び、
半ば強引に咲穂の耳につけてゆく。
文句を言ったくせに鏡を見せると咲穂自身、
しっくりきたのか文句を言わなくなった。
時間がないと咲穂をせっつかせ、
車に乗せると容子さんの式場へと急いだ。
何とか遅刻せずに式場に着いたはいいが
俺には気になっていることがあった。
「本当に俺まで行ってもいいのか?」
俺自身、
何度も確認したが、
受付の前まできて心配になり咲穂に再度確認を入れる。
「勿論よ。
だって、
ほら招待状にも
書いてあるじゃない」
そう言って照れくさそうに招待状を俺にチラつかせる。
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