気持ちのカタチ

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私は佐藤さんが愛子さんのことをすごく好きだと知っていたのに 不確かだった事を口にしてしまった。 私と愛子さんのタイプは違うけど、 似ている部分を感じ放っておくことはできなかった。 素直じゃないとこ、 強がってしまうとこ、 寂しがりだったりするとこ。 そして何より昔、 良平に振られ軽く自暴自棄になっていた頃の自分が被って見えたから。 出しゃばりだったって自分でも分かっていた ――でも、 見て見ぬフリができなかった。 その結果、 佐藤さんが傷つく形となってしまったのだが、 愛子さんの気持ちが救われたことを喜んでしまった自分が居たことが一番嫌だった。 確かに今まで散々佐藤さんやユキを振り回した愛子さんが悪いって分かってる。 でも……、 それでも愛子さんには幸せになってほしいって思ってしまったのだ。 翌日。 私はユキの帰りを怖々待っていた。 佐藤さんの様子がすごく気になって仕方がなかった。
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