1622人が本棚に入れています
本棚に追加
ユキの体温が私を包み心地よい温もりを与えてくれた。
そして、
まるで泣いた子供を宥めるように優しく背中を撫でる。
妙に余裕で、
人を子供扱いするユキに一瞬ムッとするが、
ユキの鼓動が異常に高鳴っていることに気づき笑う。
私だけじゃないってユキも同じなんだって……、
格好つけて余裕ぶっているだけだって分かった。
そう思うと急に気持ちが落ち着きだし、
安堵感からか余裕が生まれだし、
私はゆっくりとユキの背中に腕を回し少し力を込めると、
その胸に頬を埋め
「はい。
私でよければ、
よろしくお願いします」
ゆっくりと……
でもはっきりとした口調で、
やっと想いを口にすることができた。
瞬間、
息が詰まるかと思うくらいきつく抱きすくめられる。
?
最初のコメントを投稿しよう!