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すごく嬉しくて……、
すごく幸せだった。
その後、
お洒落して二人だけでお祝い。
あまりに高そうなお店に自分が不釣り合いな気がして、
かなり緊張してしまった。
緊張する私とは正反対で
憎らしいくらい余裕なユキにムカつきを感じる。
そんな私をユキはずっと楽しそうに笑って見ていた。
結婚しても意地悪なところは相変わらずで、
私がふて腐れていると機嫌を直すように言ってきた。
ここは仕返しとばかりと怒ったフリをして
ソッポを向く私にユキは小さな箱を差しだす。
視界の片隅に入った小さな箱に私は過剰に反応し
釘付けになってしまう。
しまった!
と思った時にはすでに遅く、
ユキがしてやったりといった顔で不敵な笑みを浮かべ私を見ていた。
悔しいけどやっぱりユキの方が一枚上手。
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