ni話

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「なあ、ハーレム作るにはどうしたらいいと思う?」 授業中にも関わず、くだらん事を小声で聞いてくる。 「女の子に優しくしとけ」 「どうやって?現実で優しくするチャンスってあるのか?」 「星の数ほどあるわ、ほら見ろ」 ちょうど話し中に斜め向かいの女子が消しゴムを落とす。 「まだ落とした事に気づいてないから、さりげなく拾ってあげれば好感度は上がるぞ」 「さりげなく…??手本プリーズ」 この野郎…!と思いながらも手本を見せるために屈んで席を外し、消しゴムを拾う。 「ほい、落としてたぞ」 チョンチョンと女子の肩を軽くつついてから机の上に消しゴムを置いた。
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