ichi話

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始業開始5分前には教室に着いた。 まだそんなにお互いの事を知らないクラスメイト達はそれぞれの席に座っている。 教室に入ってくる俺らをチラリと見て視線から外す。 流石に一週間ではまだ仲が良いグループは形成されてないようだ。 「なあ、ハーレムってどうやって作んの?」 シーンとしてる教室に友達の声が響いた。 みんなが一斉に友達を見る。 いや、正確に言えば俺も視線の対象に含まれているんだが…周りからの視線が痛い。 「なあ、ハーレムってどうやって作んの?」 聞こえてないと思ったのか、同じ事を繰り返し言ったこいつを友達とは思いたくない。 「知らね」 「そもそもハーレムって何?」 バカか! 教室の至る所でガタッ!って音が聞こえたから、俺と同じ事をみんなも思っているんだろうな。
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