らいらららいら

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きれいなマルとは言えない四方から押し潰された中途半端な四角円は外も内もすでに温もりを失い、茶色くよどんだ苦い水が目の下で揺れる。 つらつらチラつくのは元は白かったカーテンレースが風にあおられるからだろうか、それとも父と母が立ったり座ったりを繰り返すから蛍光灯の明かりが遮られたり届いたりするせいかしら。
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