知的障害者とは?

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乳幼児期 同年齢の幼児との交流が上手くいかなかったり、言葉に遅れがあったりする場合が多い。染色体異常などの病理的原因 (後述)の場合は早期に発見されることが多い。 学齢期(6 - 15歳ごろ) 判断力や記憶力などの問題で、普通学級の授業についていけない場合が多い。複雑なルールの遊びに参加することは困 難である。そういったストレスから、各種二次障害が発生する場合もある。また、後期中等教育への進学に当たって は、各種の問題がある [2] 。 成年期(18歳 )-一般的な職場への就労はハードルが高く、障害者の保護者やボランティアなどが開設する通所施設で活動する例が多 い。また、日常的でない判断(高額な契約など)が難しく、時に判断を誤ることや、悪意の接触にだまされることがあ る。 以前は、「独:schwachsinn」「英:feeble mindedness」「英:mental deficiency」などの外来語の直訳として「精神薄 弱(せいしんはくじゃく、略称・精薄)」という用語が広く使われており、法律用語にも多用されていたが、「精神」と いう言葉は人格も含むうえ、精神障害と混同されやすいため、関係団体などでは「知的障害」という用語が使われるよう になった。平成12年(2000年)3月からは法律上の表記も、知能面のみに着目した「知的障害」という用語に改められ た。 また、かつては重度知的障害を「白痴(はくち)」、中度知的障害を「痴愚(ちぐ)」、軽度知的障害を「魯鈍・軽愚 (ろどん、けいぐ)」と呼称しており、これらの用語は法律などにも散見されたが、偏見を煽るとして「重度」「中度」 「軽度」という用語に改められた
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