知的障害者とは?

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重度 知能指数は20 - 34程度。大部分に合併症が見られる。多動や嗜好の偏りなどの行為が、問題になっている。概ね精神年 齢は4歳児程度しかない。 最重度 知能指数は19以下程度。大部分に合併症が見られる。寝たきりの場合も多い。しかし運動機能に問題がない場合、多動 や嗜好の偏りなどの行為が問題になる場合がある。実際の精神年齢は1歳児程度。 多元的アプローチによる分類 [10] AAMR第9版においてなされている定義。 ①精神遅滞の概念を広げること、②IQ値によって障害のレベルを分類することは やめること、③個人のニードを、適切なサポートのレベルに結びつけること、の3点を意図している。 一時的(intermittent) 必要なときだけの支援 限定的(limited) 期間限定ではあるが、継続的な性格の支援 長期的(extensive) 少なくともある環境においては定期的に必要な支援 全面的(pervasive) いろいろな環境で長期的に、しかも強力に行う必要がある支援 大島分類表 運動能力と知能指数による分類として、大島一良による大島分類が使用されている。下記の表は大島分類の表に障害別の 大まかな分布範囲を表記したものであるが、個人差があることに注意されたい。 大島分類では、分類1 - 4該当するものを定義上の「重症心身障害児」(ただし、児童福祉法上の話であり、学校教育法上 は、重度重複障害の一種に過ぎない)とし、分類5 - 9に該当するものを「周辺児」と呼んでいる [11]
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