504人が本棚に入れています
本棚に追加
私をマンションへ送ってすぐ慎矢さんは職場へと向かった。
「…ただいま」
部屋へ入ると、三週間前と何一つと変わらない光景に涙が出そうになる。お揃いのマグカップに歯ブラシ。
在り来りな事がこんなに嬉しい事だったなんて、慎矢さんと離れるまでは気付かなかった。
慎矢さんも…そのまま残して置いてくれてたなんて…凄く嬉しい。
時間が刻々と過ぎて行き、日付が変わって深夜になるもまだ眠れずソファへ腰を下ろした。
慎矢さん…大丈夫かな。緊急呼び出しって事は……誘拐された現場へ行くのよね…?
一度現場を目の当たりにした事あったけど、本当凄かった…。あの時の銃声の音や救急車のサイレンの音が未だ忘れられない…。
だけど危険を承知で慎矢さん達は毎日訓練したり…実践したりしてるのよね。
私はそんな慎矢さんに惚れたんだもの。しっかり応援しなきゃ。
最初のコメントを投稿しよう!