擬人化遊具.1

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自転車、バイクなど二輪車  二輪車は車輪2つを前後に置いて、その車軸に馬が乗っているような車両である。  自転車は搭乗者の脚を、自動二輪車は内燃機関を動力源とし、クランク、チェーンベルトや歯車の回転によって片方の車輪に動力を伝える。  地面に対して三点で支えない不安定な構造でありながら、走行することによって立脚安定する。そのメカニズムは車輪のジャイロ効果によるものであるが、そのジャイロ効果が謎だったりする。  飼料のいらない、馬に代わる乗り物として普及した。道路整備が進んだこと普及につながる一因であろう。  西部劇…といえる時代設定ではなかったが、ならず者が馬の代わりにバイクを乗り回す映画でイメージが悪かったが、だれでも乗れるカブのイメージ戦略をはじめ、ホントに身近な存在になったな。  自転車を愛しすぎて、愛されすぎて、擬人化するまでもない。ただし、嫁ではない金のかかる愛人。  誰かが言った。バイクは路面とのセックスだと。  バイシクルの青春はまさに疾走にだった。  青年、少年、老人、犬に猫、いろんなヤツを乗せてきた。  どいつもこいつも俺に跨がって、股間を擦り付けて興奮した。  俺もいろんな道に被さった。  タイヤを斬りつけ千回転、安定走行。  風を切り裂く二千回転、急速発進。  悲鳴をあげる三千回転、興奮絶頂。  こんなビッチを愛してくれてありがとう。  ススだらけの心臓エンジンを入れ替えて、チューブを繋ぎ直す。  エンジンキーの挿入に、俺の心臓は火花を散らし、熱く燃える。  さあ、駆け出そう。   世界のバイシクルさん、ありがとう。  世界で最初にバイシクルをバイセクシャルと聞き間違えたり、替え歌作ったヤツありがとう。そして一緒に謝りにいこうぜ。  ちなみにバイシクルさんは性別不明です。
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