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「雑誌くらい見さしてやりなよ」
どうせこの後暇なんでしょ?
美幸は言った
「だって俺の用は済んだんだもん」
用無いんだったら仕方ない仕方ないと翔はとち狂ったかのように踊り出す
「……………」
あほ?
美幸はボソッと呟いた
「はぁ、何だって?」
よく聞こえねえぞ、と。聞き返した翔に美幸は
「あほって言ったのよ!!」
辺りを気にせず怒鳴る
「あほだと…」
俺はあほじゃねぇ!
翔は自分の無実の訴えと共に美幸に飛びかかった
美幸は一つも動じず、逆にため息を吐いた
「ハァ!!」
美幸は翔の攻撃を躱し、すかさず翔の襟を持ち地面に叩き付けた
いっつ~!
翔はそう言いながら何事も無かったかのように飛び起きると美幸に食って掛かった
さすがにこれ以上は周りに迷惑がかかると透は止めに入る
「二人共、痴話喧嘩はその辺にし…」
「痴話喧嘩じゃない!!」
透は二人を止めようとしたがハモッテ怒鳴り返された
この喧嘩は30分続いた
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