第17話

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『 こんにちは~ 』 『 あっ なぎさ君  いらっしゃい♪  今日も一番乗りね♪ 』 『 愛さん この前の宿題ですけど・・・ 』 『 解けたかな? 』 『 えっと・・・ 黒からも白からも G-1 じゃないですか? 』 『 おぉ~♪ それでそれで? 』 『 黒から先に打つと黒生きて・・・白から先に打つと白は取られてしまう・・・? 』 『 ピンポン♪ 正解! すごいじゃないなぎさ君! 』 『 おぉー やったー  紙に碁盤を書いて・・・一つずつ考えてみたんです 』 『 あ そっか~  まだ碁石も碁盤もないんだよね? 』 『 はい・・・ だから黒と白をシャーペンで一つずつ書いては消してやってみました 』 『 そっかぁ  じゃぁよくがんばったご褒美にあの隅の碁石と碁盤 プレゼントするわ♪ 帰りに持って行きなさいね 』 『 えええええーーーーー!!! いいのですか? 』 『 うんうん いいわよ~♪ がんばってね! 』 『 はい!!! もちろんがんばります!!! 』 『 じゃぁ この問題の復習しましょうか 』                『 はい! おねがいします 』 『 これはね 黒の地が5つだから  G-1に打つと  なぎさ君が言ったとおり 黒から先に打つと黒は生きて 白から先に打つと黒は生きれない・・・ 』 『 はい  白に先に打たれると黒はどうしようもないですね 』 『 うんうん  このG-1の場所のことを ”五目中手” と言って この形の急所ね 』 『 へぇ~  ”五目中手”ですか・・・ 』 『 この前教えた ”四死六生” は生きる広さ(スペース)がなかったの  こちらは ”急所” を打つ方に権利があるのね 』 『 広さ(スペース)に急所・・・ 』 『 うん これは囲碁を打つときに絶対に必要な死活(しかつ) : 石が生きたり死んだりする時のポイントなの  死活を考えるときは  まずは 広さ(スペース)があるかどうかね  その次に急所    場合によっては いきなり急所を考えないということね 』 『 う~んちょっと頭が混乱してきました・・・ 』 『 ちょっと難しいかな 』 『 はい・・・』 『 ”広さ(スペース)” と ”急所”  とりあえず これを覚えてね♪ 』
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