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「朱里さんのご家族は?」
「……あ…えっと…」
「そんな話し今しなくていいだろ。朱里の方は心配ない」
「……何か訳ありな感じかしら?」
「……私の家は…」
「朱里。帰るか」
慎矢さんは不機嫌な顔をして立ち上がると、私の鞄を手に取った。
「ま、待って。ちゃんと…話しておかなきゃ……私なら大丈夫だから」
「………………」
私達…結婚するなら、ちゃんと全部話さなきゃ。今ここで帰ってしまったら…悪い印象だけが残ってしまうわ。
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