秘密な契約と掟破りな愛【後編５】

思いがけない最高のプロポーズ

って思いながらも…結局用意して今、空港にいる私達…。

慎矢さんは強引な所あるし…決めたら即実行だし…頑固な所あるし。私が何を言っても頷くだけだもの。

「……まさかとは思って聞くが……パスポートの有効期限は…大丈夫だろな？」

「…ええ、確か大丈夫だったと思うけれど」

「………お前なぁ」

私はすぐにパスポートを開き中を見てみる。あ、よかった。まだ大丈夫みたい。

「大丈夫みたい」

呆れてわざと冷めた目で見る慎矢さんを上目で見上げて苦笑いした。