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いつもよりグイグイと飲む彼
熱燗まで飲んでほろ酔いだった。
私は、子供が待ってるし、あんまり飲むわけいかないからと1杯に留まった。
いつまでたっても帰ろうと言い出さない彼に痺れが切れた。
前なら、1時間ぐらいで帰るかって言ったのに
今日は帰ると一言も出ない。
大阪へ転勤になるのがそんなに寂しいの?
昇進なんじゃないの?
なんだかそんな彼を見ていたら、心が燻り始めてしまった。
グダグダの彼に心が動こうとする。
わかっているのに、蘇ろうとする想い。
何もかもが崩れて行きそうだった。
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