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『小料理屋 葉月』の店は、1階が店舗で、2階が住宅になっている
2階の扉を開け、奥の寝室にベビーベッドがあり、その中で遥香は泣いていた
「はいはい…時間だから、お腹が減ったんだね……ちょっと待ってねぇ……今、あげるから…」
Tシャツの裾をたくし上げ、片方の胸を出すと、遥香に含ませた
泣いた分、勢い良く飲む
「はあ…上手く保育園が見つかるといいけど……公立のじゃ見つかるまで、民間の方になるかなぁ?……ん?…いいの?……じゃ、反対側」
体制を変えて、もう片方に含ませる
遥香が飲み終えると、頭を肩に乗せ、背中を軽く叩く
「良く飲んだねぇ?…ゲップを出して……駄目ならいいよぉ……下から出るから」
「ゲォッ!」
「あはははっ……なんつうゲップだよ…オムツはどうかな」
ベビーベッドに寝かすと、足の間から、紙オムツが濡れてるか見る
「ちょっとだけど、いいか……あまり神経質になると駄目だって、助産婦さんも言ってたし」
ふと時計を見ると、4時45分
「いっけない!……お店を開けなきゃ!……お姐さんの話と遥香のお乳で、時間が経つのが早いなぁ……遥香…お母さん、お仕事するからね…お休み」
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