拒むなら~模擬戦しよう~ホトトギス

5/6
前へ
/283ページ
次へ
まぁ、死ぬつもりも負けるつもりもないけどな。 「でも、ただの人間が、私に勝てるのかしら?」 「……分の悪い賭けは、嫌いじゃないので」 「……減らず口を」 「どうですかね?………さて、では、俺の力、見せましょうか……コード……【白銀の堕天使】!」 次の瞬間、俺は、鎧を纏った。 「な、何?その鎧?」 「コイツの元の名前は、ヴァイスリッター、『白銀の堕天使』と呼ばれた機体のです」 「た、例え、鎧を纏っても私の勝利は、揺るがないわ!」 「果たして……どうですかね!!」 「っ!」 まずは、三連ビームキャノンで威嚇射撃をするが、当たらないか。 やはり、空中戦では、レイナーレの方が上か。だが…… 「今度は、こっちの番よ!」 ……火力は、こちらが上だ! 「残念、ハズレだ」 「ちっ!」 「さて、一気に決めるので、覚悟しないな」 「っ!」 「さぁ、撃ちまくり天国へ招待!!」 まずは、スプリットミサイルを発射、何発か、当たれば充分! 「くっ!」 全弾、防がれたが、隙はできた。 「次は、お熱いビームだ。Eモード、セット」 俺は、オクスタンランチャーE(ビーム)モードを発射した。 「くうっ!」 レイナーレも防ぐので、精一杯だろう。さぁ、仕上げだ! 「晩餐会の時間だ。たらふく喰らっとけ!!」 オクスタンランチャーBモードの実弾は、レイナーレに直撃した。 まぁ、痛みはあるが、ちゃんと弾の中身も抜いてるし問題はないだろう。……っと ガシッ 「ふぅ~、いくら何でも、空中から落下したら、大怪我しちまうぞ?……って、どうしたんですか?」 「な、何で、助けたの?」 ハァ、何を聞くかと思えば…… 「言ったでしょう、俺が勝ったら、仲間になって下さいって……」 「でも、私は、アナタを殺そうとしたのよ?」 「気にしませんよ、俺だって、オカマの部下になれって命令されたら、相手を殺そうとすると思いますし……」 てか、本当にあったしな……そんなこと。 「私が仲間になっても協力しないかもしれないのよ?」 「構いません。地道に認めてもらうよう、努力します」 「……私は、堕天使なのよ?」
/283ページ

最初のコメントを投稿しよう!

550人が本棚に入れています
本棚に追加