拒むなら~模擬戦しよう~ホトトギス

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巧side 「巧、レイナーレを連れて来たぞ」 「はい、ありがとうございます。アザゼルさん」 堕天使レイナーレ、彼女は原作でイッセーを殺した張本人だ。なら、そのレイナーレを仲間にすれば、もしかしたら、リアス先輩が、生きたままのイッセーを下僕にするかもしれないし、イッセーの初恋が失敗しなかったことになるし、一石二鳥だ。 「き、貴様!人間のくせにアザゼル様とどんな関係だ!?」 ……そういや、レイナーレって、アザゼルさんやコカビエルの求愛が欲しかったんだよな。 しかも、人間と悪魔は、下等生物としか思ってなかったな。 ……この先、大丈夫かな? そう思っていると、アザゼルさんがレイナーレにこう言った。 「単刀直入に言おう、レイナーレ。お前には、この波風・巧の部下になってほしい」 「嫌です!」 即答か。まぁ、当然か………よし 「分かりました。なら、俺と模擬戦をしましょう、レイナーレさん?」 巧side終了 レイナーレside ……今、私は、アザゼル様とバラキエル様、そして、人間のガキが目の前にいる。 アザゼル様に呼ばれた時は、最高の気分だったけど、人間の……それもガキの部下になるなんて、いくら命令でも私は、ゴメンよ!! そう思っていると…… 「分かりました。なら、俺と模擬戦をしましょう、レイナーレさん?」 人間はそう言った。 「も、模擬戦?」 「はい」 ……一体、何を言っているのだろうか、この人間は。 「ふざけてるか?人間」 「ふざけてません。それと、人間だからと言って、あまり油断すると大怪我しますよ……レイナーレサン?」 ざわっ! ……な、何、この寒気は!?まるで、心臓を掴まれたような感じは…… 「それに……もし俺が負けたら、アザゼルさんからご褒美が貰えるし、今の命令は、無しにしても構いません」 っ!アザゼル様からのご褒美!? 「それは、本当なの!?」 「はい、ただし、俺が勝ったら、部下になって下さい」 ……確かにそれなら、模擬戦をする価値はあるわね。 「わ、分かったわ。模擬戦をするわ」 そして、私は、この人間に勝って、アザゼル様からの求愛を受けるの、フッフッフッ…… レイナーレside終了 巧side ふぅ~何とか模擬戦ができそうか。
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