第2話

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そうして私達は真っ暗な道を歩くことになった。 「「・・・・・・」」 ダメだ。何かしゃべんないと!! 私は、かれこれ10分になる、この沈黙に耐えられず、声を発した。 「先輩って、菜々のこと好きなんですか?」 とっさに思いついた事をそのまま声にしたら、先輩は立ち止まって、 「はぁ?」 と、いつもでは聞けない声が聞こえた。 「どーしてそーなるわけ?俺、菜々ちゃんが好きなんて言ったっけ?」 ん?なんか怒ってる? 「え、なんか・・・怒ってます?」 おそるおそる聞くと、先輩は 「まぁ、怒りたくもなるよね。こんなに鈍感だとは思ってもなかったし?」 と、滅茶苦茶低い声で私に返答してくる。 私は、本能的にヤバいと察した。 「ご、ごめんなさい?」 「なんで、疑問形なの?」 いやいや、なんで近づいてくるんですか?
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