第3話

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ちょっと、和真先輩に似てる。 てゆーか、お似合いなんだけどなぁ、二人。 そんなことをぼんやり考えていると、菜々に頭を叩かれた。 「・・・咲、声に出てるから。」 「うぇっ!?」 「・・・何、その声?」 菜々に冷たい目で見られた。 けど、なんとなく菜々の顔がほんのり赤いことに気が付いた。 そのことを指摘すると、 「・・・今日、暑いから。」 と言って、スタスタどっかに行ってしまった。 「ふ~ん・・って、えっ!?待ってよ!菜々!」 私は、照れ隠しで姿が見えなくなった菜々を、朝練習後なのに、全速力で追いかけた。
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