第3話

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―――――――――――昼休み、眠気を必死に抑えながら菜々と昼食中。 「ねぇ、咲?眠そうね・・・」 「ん?んー・・・昨日さ、お兄ちゃんの試合見てて、寝るの遅くなっちゃったの・・・」 「そんなんで朝練出て、午後練も出んの?倒れないでよね?」 「だいじょーぶ・・・だと思う。」 そう。昨日は『日本U-17チーム』の試合があった。あったって言っても、ビデオで撮ったのを夜見ていただけなのだが。 それで、お兄ちゃんとかの選手の癖などを研究してたら、午前3時になってしまい、3時間しか寝ていない。 「ほんとぉ?」 菜々に疑わしそうな視線を受けていると、 「咲ちゃん!菜々ちゃん!」 と、聞き覚えのある綺麗な声が聞こえてきた。 その方向に顔を向けると、 「「光太郎先輩!?」」 どうりで、周りの女子がキャーキャー言ってる訳だ。 先輩たちは、モテる。
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