第1話

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「咲ー?何してんの?皆、ドリンク待ってるよー!!」 そう言われて、休憩所を見ると、皆が汗だくでドリンクを欲しがっていた。 「わぁ!ごめんなさーい!!」 私は、ドリンクが入っているカゴを持って、皆のとこに駆け寄った。 「お疲れ様です、キャプテン!」 「おぅ!センキューな!」 サッカー部のキャプテン、白石光太郎(シライシコウタロウ)先輩はサッカー部のエースストライカーだ。 リーダーシップがあって、個性豊かな部員をまとめるのが上手なの。 「咲ー!俺にもちょーだい?」 「はいはい、待って下さい。」 このおちゃらけた喋り方は、副キャプテンの永徳和真(エイトクカズマ)先輩。 いつもはチャラチャラしているけど、サッカーのことになると真剣に向き合う、すごい人。 「咲、俺も欲しい。」 「ん。どーぞ!」 こいつは私の幼馴染の竹原彼方(タケハラカナタ)。根っからのサッカー小僧で、昔は一緒にサッカーをしていた思い出もある。 「さーき先輩っ!!口移しでドリンク下さい!!」 「アホですか、あなたは。」 ほら、周りの部員たちが噴き出しちゃったじゃないの。 この変態発言をしたのは、後輩の入江亜貴(イリエアキ)。 サッカーの腕は本物なんだけど、とっても腹黒くて、こういった変態発言をするのが、たまにキズ。
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