第2話

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「お疲れ様でしたー!」 今日の練習が終わり、メンバーはあっという間に解散していった。 けれど、私と菜々は明日の準備があるので、まだ残っていた時だった。 「マネージャー?」 どうやら、全員帰ったと思っていたのは間違いみたいだ。 「何ですか、光太郎先輩?」 「あ、いや・・えっと・・今度の対戦相手の学校ってどこだったっけなぁと思って」 さすが、キャプテン。 「さすがですね。もう次の対戦校のことを聞きに来るなんて。試合はまだまだ先なのに。」 私は、キャプテンはやっぱすごいなと感心した。 すると、隣にいた菜々は笑いを堪えている。 「?どーしたの、菜々?」 「いや・・・咲は鈍感だなぁと思って・・・ねぇ?先輩?」 菜々は意味深な事をしゃべって、光太郎先輩を見た。 すると、 「わぁ!!菜々ちゃん!?余計なこと言わなくていーから!!」 途端に焦り始めた先輩は、菜々の言葉を理解したようだった。
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