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「そーですかぁ?でも、言わないと分かりませんよ、コイツは。かなりの天然と鈍感混じってますから。」
菜々はそう言って、私を指差した。
「うん・・・そうなんだけどね・・・」
私は、2人が何の事を話しているのか分からず、イライラした。
「ねぇ?何の話?」
私が菜々にそう聞くと、
「先輩が教えてくれるって。てか、そろそろ帰んないとママに叱られちゃう!先輩!咲のこと、責任もって送ってってあげてくださいね?」
そう言って、いつの間にか身支度をしていた菜々は、すんなり帰って行った。
「はや・・・」
光太郎先輩が、小さくだがそう呟いたのが聞こえ、そちらに視線を向けた。
すると、先輩のほうもこっちを見ていた。
「・・・とりあえず、帰る?送って行くから・・・」
「あ・・お、お願いします・・・」
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