第1話

10/21
前へ
/126ページ
次へ
――… 翔太「…ん………」 優「だ、大丈夫ですか? 先輩…」 翔太「…あれ? ここは…」 優「保健室です。先輩あれから倒れたからびっくりしたんですよ?」 …なるほど 俺あれから倒れたのか… なぜだ? 放課後、桜井 優を呼び出して告白した。 ………そ、そそそ…そうだ… お、俺…つ、付き合って… 翔太「………///」 優「せ、先輩!? 顔が赤くなってます! もう少し寝てた方が…」 翔太「い、いや、だだ、大丈夫だから!///」 優「…ならいいのですが…」 心配してくれる。 すげー幸せだ。 俺が倒れた後もずっと看病してくれていたのだろう。 あれ? でもどうやって俺を保健室まで連れて来たんだ? 桜井 優にそんな力があるとはとても思えない。 …親衛隊か… という事は俺は明日、命日となるのだろう。 告白して付き合ったんだ。 ボコボコじゃ済まない。 優「あ、あの先輩…なんで泣いてるんですか…?」 翔太「…付き合ってくれてありがとう…幸せでした…」 優「なんで別れ際のセリフを言ってんですか!? 何かあったんですか!?」 あぁー… 俺の夢は短かったなぁ… キーンコーンカーンコーン… 学校のチャイムが鳴り響く。 優「あ、もう下校時間ですね。先輩が大丈夫でしたら帰りましょうか」 翔太「………」 こ、これってもしかしてフラグ立ってる!? こんな所で倒れてる場合ではない! 翔太「俺は全然平気! だから帰ろうか!//」 こうして俺達は保健室を出た。
/126ページ

最初のコメントを投稿しよう!

64人が本棚に入れています
本棚に追加