第3話

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――… 優「じゃあ待たねー♪」 翔太「おう、気をつけろよ」 あれから俺達は夕方になるまで遊び回った。 (ほとんどゲーセンだけどな) 優と家が逆なので途中で別れて、俺は公園に寄り道する。 翔太「つっかれた…。でもなんだかんだ楽しかった…」 プリクラを眺めながらなんとなく公園を見回す。 翔太「…ん? あれは…蓮か?」 公園の外で生徒会長の蓮を見つけた。 …周りに物騒な奴らを連れて… 何故か俺は木の後ろに隠れた。 翔太「…マジでアイツ…ヤクザだったのか…」 高そうな車が来た。蓮がその車に乗り込もうとした時、 男A「お前そんな所で何している?」 翔太「…っ!」 後ろから男に捕まった。 これはヤバい… 男A「蓮さん、怪しい奴見つけやした!」 蓮「…!?」 俺を見た蓮は一瞬驚た。 こんな所を学校の奴に見られたって焦ってる用に見えるが、すぐに平然を装った。 蓮「……離してやれ」 男A「え? でも…」 蓮「いいから」 男A「は、はい」 男はしぶしぶ俺を離した。 た、助かったのか…? そう思ったが、 蓮「…神崎 翔太…何故こんな所にいる?」 翔太「…家の近くだから寄り道してた」 間違ってはいない…つか嘘じゃない。 蓮「…お前、まだ時間大丈夫か?」 ここで大丈夫っつったら連れてかれる気がする。 時間を確認して嘘吐いとくか… 翔太「…夕飯作んなきゃなんねーから無理だ」
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