第3話

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蓮「適当に座れ」 そう言われて俺はその場に座った。 蓮「…お前…あまり驚かないな…」 翔太「…は?」 蓮「…家とか色々…普通驚くだろ、生徒会長が実はヤクザでしかも見たまま、アイツらに慕われて…」 翔太「…あー…」 それは多分、さっき優に聞いたからだろう。 本当にそうだったんだなくらいにしか思わなかったし… 蓮「…そういえばさっき桜井 優といたな。もしかしてアイツが何か言ったのか?」 コイツ鋭過ぎる…! なんなんだ一体… 蓮「…アイツ…取引破棄しやがったか…」 翔太「…お前らなんでそんなに仲悪いんだ?」 蓮「………」 蓮は難しい顔して黙った。 翔太「…言いたくないならいい。無理に聞き出す気はないからな」 蓮「……いや、話そう。桜井 優の…今は彼氏だからな」 翔太「………」 蓮「…中学生の時、俺が荒れてたというのは聞いたか?」 翔太「…あぁ、聞いた」 蓮「…その時にアイツと出会った。お前と同じ事で…寄り道してたらしいアイツに車に乗る所を見られたんだ」 翔太「でもこの事を黙るという約束で解放したんだろ?」 蓮「あぁ、その時は解放した。でも問題はその後だ」 翔太「……?」 その後? その後は何事も無かったって優が言ってたけど… 蓮「…その後、イライラしてたとこにイジメられてたアイツを見かけたんだ。そして俺は…」 翔太「…まさか…一緒になって優をイジメたのか…?」 蓮「…あぁ…」 マジかよ… 翔太「…お前…何して…」 蓮「だがその後に呼び出された、アイツに」 アイツって…優に…?
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