第3話

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蓮「俺は別にバレてもいいがな」 翔太「俺がよくねーよ!?」 人事だと思いやがって… 蓮「バレる前に自分から言うか最後まで隠すかしかないだろ」 そうだけど… 翔太「…隠すっつったらお前は黙っててくれるのか?」 蓮「自慢しよう。お前の彼氏をたっぷりイジメてやったとな」 翔太「悪魔か!」 そんな事言われたら処刑で済むかもわからなくなる…! 蓮「そうだなぁ…お前が俺の言いなりになるなら黙っててやろう」 翔太「…優との事を聞いてた時から思ってたけど…お前意外と性格悪いよな」 なんつーか…やりたい放題? 蓮「学校の俺は素ではない。こっちが素だ」 つまりは素で人の不幸で遊んでいると… 翔太「…鬼…悪魔…人でなし…」 蓮「それ以上言ったら弟子にぶっ飛ばさせる」 ヤクザにぶっ飛ばされるのは勘弁してほしいな… とりあえずこの事を優に言われる訳にもいかないし… 翔太「…黙っててくれ。できる範囲は言う事に従う」 蓮「ほう…言ったな? 男なら一度言ったら突き通せよ?」 翔太「…おう」 こうして俺の新たな悩み(隠し事)が増えた… 蓮「とりあえず飯食え。持ってきたから」 翔太「悪いな」 蓮「連行したのは俺だ。気にするな」 翔太「………」 そういやよく考えたらこれって誘拐になるんじゃね…? そしたら警察にいけば俺は悩みから解放され…… 蓮「言っとくが今回の事を誘拐と警察に言っても揉み消しくらい朝飯前だからな」 翔太「…勝手に心を読まないでくれよ…」 コイツは普通の人間じゃないな、うん。 悪魔だ。 でもコイツに直接言える訳がないので心の中にしまっとく。 それから俺は飯を食って家に送ってもらった…
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