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ガラッ!
翔太「さ、桜井 優! 話がある。少し時間をくれ!」
俺は教室のドアを思いっきり開けて叫んだ。
クラスの皆『………』
うわぁ…変な目で見られてるよ、俺…
優「あ、あの…」
翔太「ほ、ほんとに少しでいいんだ! すぐに…今すぐに来てくれ!」
優「え?へ?」
俺はこの場から逃げ出したい想いで桜井 優の腕を掴んで走って逃げた。
―裏庭―
つ、疲れた…
つかすごく恥ずかしかった…
なんであんな大胆な事したんだろう…俺…
明日からどんな顔して学校に来ればいいのだろう…
優「あ、あの…!」
しかもこれでフられたら俺すげー惨めじゃね!?
大声で桜井 優を呼んで攫って挙げ句の果てにフられて親衛隊にボコされて…
優「あの! すみません!」
うわぁ…泣けてきたよ…
俺不登校になるんじゃね?
優「…攫っておいて人の話聞かねーとかふざけんな!」
翔太「ごふっ!?」
俺今、鳩尾殴られた…?
誰に?
ここにいるのは俺と桜井 優だけ。
まさか桜井 優に?
優「…! ごめんなさい! 大丈夫? 転びそうになってぶつかっちゃったけど…」
桜井 優が慌てた顔で心配してくれる。
やべぇ、今なら死ねるかも…こんなに幸せな死に方できるなら後悔なんてないな。
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