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「で、ここはどこなのだ? 」
私は現在、不思議な空間にいた。
よく、転生モノでは、『白い空間』とか言うが、これは白と表現するのは難しい。
なんというか、表現できない色なのだ。
「やぁ、君が稲場 伊織さんだね? 」
文字通り、突然目の前に現れた女性が言った。
女の私から見ても見とれてしまうくらい美しい彼女は、銀の髪と周りの空間と同じ色をした目を持っていた。
「君は、なにが起きたのかを覚えているかい? 」
たしか……
たしか、帰り道で突然前から走ってきた目付きの悪いフツメンと気持ち悪いほどイケメンな二人組にぶつかったと思ったら、何かが光って……
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