213人が本棚に入れています
本棚に追加
/52ページ
何度も何度も息を吹きかけてくる立花葉波。抵抗しようにも相手は女。しかも小柄だ。下手に突き飛ばしたりしたらケガさせちまうかもしれない。
よってまともな抵抗も出来ないままギャーギャー一人で騒いでいると、
「副会長、氷を持ってきまし………って!何やってんのよ!」
突如教室内に響いた金切り声にビクッと肩を震わせ、即座に声のした方に顔を向ける。
明るい茶色……いや、もうあんだけ明るかったらオレンジ色か?オレンジ色の髪をポニーテールにした一人の女は、紺色の布製の袋みたいなものを片手にドアの所に立っていた。
そいつはカーッと顔を赤くし始め、
「副会長に何エッチな事してんのよ!!この腐れ外道!!」
「してねぇよ!よく見ろ触ってもねぇ!!」
「だッ男女がそんなに顔を近付けるなんてハレンチな事をしようとしてるに決まってるわ!副会長が小柄で可愛いからっておっ…おそっ…襲うなんて!!」
「襲ってねぇし!寧ろ俺が襲われてる方だし!つか、副会長!?書記じゃなくて!?」
「…書記。ついでに副会長」
「普通逆じゃねぇか!?」
「そんな事はいいからさっさと離れなさいよ河上永羅!!このエロ!!」
「エロじゃねぇ!なんもしてねぇっつってんだろ!つかなんで俺の名前………あ゙ー一旦落ち着け!俺も含めて!!」
最初のコメントを投稿しよう!