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「別に、正々堂々と喧嘩してこうなったんだから文句は言わねぇよ」
「そうですか、なら、わかっていらっしゃいますよね?」
「……あぁ、俺は負けたんだ。男に二言はねぇ」
俺の言葉に会長は満足げに笑う。会長は入口から黒板の前に移動し、腰に手を置き胸を張った。
「今この場にいるのが、これから共に協力し、より良い学校へと変えていく仲間です。わたくしが生徒会を代表する生徒会長、名を宮城 雪音(ミヤシロユキネ)と言います」
生徒会長、宮城雪音は微笑みながら自己紹介した。
「そして副会長兼書記を担当していただいているわたくしの良き親友であり、右腕でもある立花葉波」
会長の紹介にペコリと首だけを動かして会釈する立花葉波。
「そして、今年の新入生代表を務めていただいた錦瓦祭さん。あなたには会計の役職に就いていただきます」
「はい!」
「…ちょっといいか?なんで1年が生徒会に入れるんだ?」
さっきから気になっていた事を尋ねる。俺の理由は見当もつかないが、錦瓦だって1年だ、普通1年は生徒会に入れないだろ…。
「この学校のしきたりというものです。新入生代表を務めた者には生徒会に入ってもらうというしきたり。もちろん代表の人には予め承認を得ています」
「なるほど」
「そして、河上永羅くん。あなたには庶務の役職に就いていただきますわ」
「……庶務ねぇ」
「あら、不服ですか?」
「勝負に負けたんだ、不服だろうがやってやるよ」
「いい返事です」
生徒会長、宮城雪音は頷き、一同を見渡した後に、大きな声でこう言った。
「興蓮高校生徒会!発足ですわ!!」
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