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二人が立っている場所は路地裏だったが、案外、人通りが多く、すれ違った、
OLやカップルがくすくすと、振り返りながら笑う。
ハルカは慣れたもので、そんなことは気にせず、プレゼントと花束を片手で
受け取り、
ありがとう、ビンタンさんと、言って、お礼の代わりにもう片方の手で、
男の頬にビンタした。
「本当に、かんげきしちゃったよ。ほんとうにうれしい。はるかちゃん、
感動してくれているんだね、うん、ぼくにはわかるよ、ほんと、うれしい
なんか、唱和しちゃいたくなったな」
ビンタンさんは涙ながらにハルカを見つめる。
「さ、ビンタンさん、そろそろ行こうか、時間なくなっちゃう」
と、ハルカは妙に冷めた口調で言い、ビンタンさんを促す。
やっぱり、いつもの居酒屋で、食事をとるはめになった。
追加しても良いよ、今日は特別な日だから、
と、言うので、デザートにアイスを注文した。
会計が終わり、外へ出ると、今度、ディズニーランドかシーに行こうよ、
と、ビンタンさんが言うので、
そうですね、また、ご一緒したいですね、
と、ハルカは言って、いつものように別れた。
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