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広いアスファルトの大地が一面、雪の原野となって、嵐の後の静かな朝に
強い陽光を照り返す。
空は蒼く澄み、雲は一つも見えない。
澄んだ大気をより一層研ぎすますように、風は冷たかった。
ハルカは生まれてから16歳の今まで、このアメリカの大地で育った。
ニューヨークから電車で1時間程の距離で、小さな町だ。
日本人が多く居住する地域で、日本人学校も近くにある。
ハルカは父親の意向で全日制の日本人学校へは通わず、現地校に通い、
土曜日だけ、日本語補習校で授業を受けている。
TVのテロップには、昨夜の大雪で休校になっている学校名がひっきりなしに
流れている。
これじゃ、明日の補習校も休みかなぁ?
ハルカはふと、考えると、少し憂鬱な顔を浮かべた。
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