第2話

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「あら、そう? ちょっと、ハルカちゃん、あなたもしかして、恋しているんじゃないの、もう、お年頃だからかしらね?」         いや、まさか……、 「まさかじゃ、ないわよ、おばさんにはわかるのよ、女の感よ、人生経験長いんだから、わかるわよ、若いときは大恋愛したんだから」           大恋愛……。 「そう、大恋愛。若いときには2、3度あっていいのよ」    ……2、3度は困ります。1度で良いです。   老婦人が大声で笑う。 「1度でいいですって、じゃ、今、恋してますって言っているようなもん じゃないの、ま、良いわね、若いって、」   ハルカが思わずため息を付く。  ハルカは買い物かごから、大根と白菜を取り出して、レジに打ち込む。   レジから振り向いた瞬間、ハルカは思わず、顔を赤らめた。   老婦人の後ろにシュウヤが立っている。
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