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「あら、そう? ちょっと、ハルカちゃん、あなたもしかして、恋しているんじゃないの、もう、お年頃だからかしらね?」
いや、まさか……、
「まさかじゃ、ないわよ、おばさんにはわかるのよ、女の感よ、人生経験長いんだから、わかるわよ、若いときは大恋愛したんだから」
大恋愛……。
「そう、大恋愛。若いときには2、3度あっていいのよ」
……2、3度は困ります。1度で良いです。
老婦人が大声で笑う。
「1度でいいですって、じゃ、今、恋してますって言っているようなもん
じゃないの、ま、良いわね、若いって、」
ハルカが思わずため息を付く。
ハルカは買い物かごから、大根と白菜を取り出して、レジに打ち込む。
レジから振り向いた瞬間、ハルカは思わず、顔を赤らめた。
老婦人の後ろにシュウヤが立っている。
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