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老婦人がハルカの顔を見て、後ろを振り返り、また、ハルカの顔を見る。
ハルカはそそくさとレジを打って、買い物かごの品物全部をビニールの手提げ袋へ入れると、
“ありがとうございました。”
と、早口に老婦人に言って、ちょこんと頭を下げた。
「いいえ、どういたしまして」
ヤマシナはそう言い、レジ袋を持って、そそくさと店から出て行った。
ハルカが照れた仕草で、エプロンを直し、さっきから、ぼうっと立っている
シュウヤを見る。
シュウヤは段ボールの箱を二つ抱えている。
「これ、どこに置けば良い?」
あっけにとられたようにハルカが、え? それ?
どこでも良いんだけど、じゃ、そこに置いといて……。
「うん、」と、だけシュウヤが答える。
「なんで、シュウヤがその箱持ってきてるの?」 思わずハルカが訊(き)く。
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