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――キンコーン、カンコーン……
会話を無理やり中断させたかのように、チャイムが鳴った。仕方なく秋山は、席へと戻った。
苛立ちは、収まってはないようだ。片足の貧乏ゆすりと、シャーペンの芯を出しては折る。その行動が物語っていた。
2時間目、3時間目と時を刻み、明らかにクラスメイト達の態度が変化した。
今までは、休み時間ごとにバイ菌だとか、暴言は当たり前のこと、ゴミを投げつけたり、油性マジックで落書きされたりと、様々な嫌がらせを繰り返されてきた。
まったくそれがなくなった。
誰も何も言わなくなった。
給食も久しぶりに、落ち着いて食べられた。
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