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「ごめんって…何が?」
私はまだ、一緒にレストランから出てきたのを見たことしか言ってない。
言い訳しようと思えばできるじゃん…。
なんですぐ謝るの?
私は涼太を見た。
こんどは涼太が私に目線を合わせてくれない。
「いつから?」
少し言葉が震えた。
次の涼太の口からでる言葉を、息を飲んで待った。
「…ずっと」
「…え?」
「ずっと会ってたよ」
それを聞いて、肩から力が抜けていくのがわかった。
つまり、私は今まで気づかなかったってこと?
涼太は美雪さんと付き合いながら、私とも付き合ってたの?
それは、きれいな言い方?
私が、涼太に遊ばれてたのか…。
なんでだろう…。
涙はでない…。
ただ、茫然としていた。
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