私は会社に着くと、羽織ってきたコートを脱いだ。
今のうちにバックの入れ替えしておこう。
いつもの仕事用バックからパーティー用の小さめのを取りだし、ケータイ、お財布、ハンカチ、ティッシュなど必要なものだけ入れた。
ごそごそやってると、社長室のドアが開いたのに気付いた。
あれ?もう社長きてた?
私は挨拶しながら近づいていった。
「社長、おはょぅ…」
途中から言葉がでなかった。
今日の社長は、いつもと違う。
オールバック風に髪の毛をあげていて、目鼻立ちがさらにはっきり見てとれる。
まだネクタイはしめていないのか、ボタンが上から二、三個あいていた。
スーツもパーティー用?なのか雰囲気が違う。
でも、背の高い社長は着こなしていて、すごく似合っていた。
「なる、おはよう」
社長に見とれていた自分に気付き、慌てて挨拶しなおす。
「お、おはようございます」
社長は私を見て、ニコッと微笑んだ。
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